台湾の台北市立美術館で2018年11月17日から2019年3月10日まで開催されていた「台北ビエンナーレ2018」の視察に行ってまいりました。第11回の本展は「ポスト・ネイチャー:生態系としてのミュージアム」をテーマに、“台湾のソーシャリー・エンゲイジド・アートの母”として知られるアーティストのウー・マーリー(呉瑪悧)と、モスクワとヴェネチアに拠点を持つV-A-C財団の芸術ディレクターを務めるフランチェスコ・マナコルダの共同キュレーションによってオーガナイズされたもの。アーティストやアーティスト・コレクティブのほか、建築家チームやNGO、アクティビスト・グループなども参加し(全42人/組)、人間と自然の相互依存にフォーカスする、さまざまなかたちの展示と関連イベントで構成されていました。人々の生命や生活環境に直接つながる内容だったためか、会場は幅広い観客層で賑わっていました。
キュレーターのウー・マーリーにインタビューし、このビエンナーレの企画意図や成果を聞くことができました。追って紹介いたします。